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  日々旅中

 ya6.gif  世界一周へ向けてホームページを作成しました。
 2011年7月出発予定
 西へ進みながら更新をしていく予定です。


 まだまだ完成とは言えないHPです。
 だって完成するのは旅が終わってからなんだもの!!
 出発まではこのブログをご覧ください!



目的

Category : 2008 India
まだ暗いうちに目が覚める

異常に近い天井に自分が夜行列車に揺られていると思い返す。

熟睡しきっていたから

とりあえず貴重品がちゃんとあるかを確認して

また横になると即、二度寝

再び目が覚めると

すでに太陽は昇っていて

通路にはチャイ売りの子供が歩きまわっている。

私も1杯もらって

そういえばチャイを飲むのも久しぶりだなぁ‥と思う。

荷棚は背筋を伸ばして座ってられないので

下に降りて車窓を眺める。

私は車窓からの景色が意味もなく好きで。

どんな景色でも構わなくて

遠くをぼーっと眺めるのが好きだ。

すると向かいに座っていた森泉に似た女の子が

「朝食は食べないの?」と聞いてくる。

持ってくるのを忘れたと言うと

ジャムを塗った食パンとバナナをくれた

インド人もまたサービス精神の塊なのかな

時計はすでに10時をまわり

予定ではバラナシに着いているはずなんだけど

今どのあたりにいて

あとどのくらいかかるのかが全くわからない

昨晩と同じように

「私はバラナシに行くよ」

と熱烈にアピールすると

「わかっているから心配するな」というような

子供を諭すような目をして笑う。

ムガル・サラーイの駅に着くと「降りろ」と急かされたんで

お礼を言って下車。

確かにガイドでも

この駅で停まる列車があると書いてあった記憶があった。


バラナシに行くにはどの列車に乗り換えるかが全くわからなかったので

エンクワイヤリーに行って訪ねると

私が乗ってきた列車を指さす。

しっかり確認して猛ダッシュでホームに戻るけど

自分の席がもうどこだったかわからない

近くにいた若めのインド人青年に聞くと

「no problem」と言って中へ促す。

私が寝ていた寝台より多少広くて

カーテンがかかっている。

どうやらエアコン車両のほうらしい。

彼はある席に案内してくれて

わざわざインド人が席を譲ってくれる。

奥のほうには向かい合って日本人カップルが座っていた。

日本人がいる場所にわざわざ案内してくれるなんて

インド人なりに気を使ってくれたのだろう。

話して見ると都内に住む大学生だった。

8日間の強行スケジュールで

コルカタからデリーを往復するらしい。

忙しい旅だなぁ・・と思わざるをえない。

きっと彼らは「目的」のある旅をしているのだろうと思った。

「インドせっかく来たんだから少しでも多くのものを見て帰ろう」というような

うまく言えないけれど

漠然とした何かがあるのかもしれない。

逆に私は特にないのだ。

遺跡や城には「他に何もすることがないから行ってみよう」というくらい。

タージ・マハルだって今のところ

行こうかどうかも悩んでいるくらいだ。

「しなきゃいけないこと」なんて全然ないから

ヒマつぶしの道具を何かと探す。

それが遺跡めぐりだったり、商店を冷やかすことだったり、

読書することだったりするのはきっと人それぞれなんだろう。

バラナシに到着し、私はツーリストオフィスで地図をもらいたかったので

この2人バイバイする。

もらった地図はこどもの落書きのようなもので

あまり役に立ちそうもない

少し歩くとリキシャマンたちが私を取り囲み

必死で客引きする。

そしてプチセクハラし放題

振り切って逃げて道バタにでると

サイクルリキシャーのおじいちゃんがいて

「いくら?」と聞くと「20ルピー」というから

交渉するのが面倒くさかった私はとっととOKし、乗り込んだ。

初めて乗ったサイクルリキシャーは

思ったよりもガタガタ揺れて

オートリキシャーや車やバイクと一緒の道を走るから

危なっかしくてしょうがなかった。

そんな中、おじいちゃんはフザけて

両手を離して運転したりするもんだから

私は気が気でなかった。

ゴードリヤーと言う交差点で降ろしてもらい

宿を探しながら歩く。

カトマンズで知り合ったキーシャさんに勧められた

「ヴィシュヌ」という宿に行くもフル。

近くにはいくつか宿があったので

ひとつひとつ尋ねるけれどどこもフル。

キョロキョロしながら歩いていると

後ろから「何を探してるの?」と声をかけられる。

私はインドでは過剰に警戒していたので

この言葉はシカトしてさらに歩いていくけれど

簡単に追いつかれて

よく見てみると日本人4人ほどの集団だった。

「シカトされて悲しかったよー」なんて笑いながら

「俺らの宿、まだベッドあったよなぁ・・・」とか言いながら

ついノリで一緒にご飯を食べにいくことになった。

彼らはもうインド滞在は長いらしく

固くて薄いトンカツでも「うまい、うまい」と言って食べる。

結局流れで同じ宿にチェックインし

ベッドに荷物を降ろし、屋上へ出てみる。


昼間のガンガー


ガンガーは確かに壮大で

とにかくでかかった。

外を出てフラつくけれど

路地がとてもわかりにくくはり巡っていて

迷うたびにガンガーを目指す。

ガンガーとメインストリート(のような道)はほぼ平行に走っているから

そうすると自分がいまどこにいるかがようやくわかる。

チャイが飲みたくなって

ちょうど近くにあったチャイ屋に入ると

そこの店主がモト冬樹に激似でなんだか親近感が湧いてしまう。

ここの子供はスレていて

チャイ3ルピーの小銭を持ち合わせていなかったので

10ルピーを渡すと

5ルピーを私に返し、当然のように2ルピーを自分のものにしようとする。

こーゆう生意気なガキんちょを

甘やかすのはキライなので

手を出して急かす。

そうすると普通に返してくる。

旅行者に慣れている町は

過ごしやすいことはそうなんだけど

こーゆうところがたまにキズだ。

暗くなってきたので宿に帰って

ベッドが近くの日本人と話す。

一人は世界一周航空券を使って

1か月で世界一周をしようとしている大学生。

彼は明日の夜すぐにデリーヘ戻って

トルコに飛ぶらしい。

彼の目的は単純、「世界一周」

もう一人の彼は関西在住のフリーター

なんだかおもしろそうだから来たらしい。

最初は帽子を目深にかぶり

なんだか話しかけにくい印象だったけれど

海外旅行が初心者で

英語もロクにしゃべれないらしく

いかにデリーが大変だったかを熱弁された(笑)

やはり関西弁はずるくて

標準語で同じ話をしても

こんなにおもしろくならないような気がする。

元来、人見知りな性格の私は

普段は初めて会った人とはこんなふうにしゃべれないのに

旅の熱というものは

そんな消極的な私を全然違う人格に変える。

ことさらインドではおもしろいことがおこるから

話題につきることはないんだろう。

ここの宿は蚊が多く

肌を露出してる部分はほとんど全部喰われてしまう。

鼻の頭にさされてしまい

じんましんのように膨れ上がったときに

「明日、宿を移動しよう」と決めた

広いドミトリーで乱雑にベッドが置かれていて

奥のほうではハシシの匂いがする。

天井のファンも今日は壊れて使えない。

隣のベッドの人が香取線香を炊いてくれて

ようやく落ち着いて眠れると思った。


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SAYA

Author:SAYA
2011年、初夏
構想3年、世界一周へ旅立ちます


映画が好き
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夕焼けが好き
路地裏が好き
そして何より旅が好きな
スナフキンに憧れている女子のブログ。

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